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2017年5月18日 (木)

路面電車のトラム?何のこっちゃ?

新シリーズ(大袈裟な!)を始めるとすぐに脱線するのが悪い癖です。

日経夕刊一昨日の火曜日(516日)の記事 地球ぐるりとEYE -カイロから-

消えゆくトラム客まばら と副見出しが附いている

書き出しのところが面白い

 ドスン、ドスン-。埃をかぶった路面電車のトラムが、渋滞のそばを鈍い音を立てながら、、、、

「トラム」は鉄には説明の必要のない言葉である。しかし善良なる非鉄の皆さんには理解できるのだろうか?全て路面電車と書いておけば問題なさそうであるのに、なぜこんな書き方にしたのだろうか?現在、日本では路面電車と同義である。これでは「古の昔、武士の侍が、ウマから墜ちて落馬して、女の婦人に嗤われた」ではないか。

この記事は、書き出しの所だけ上に引用したように 路面電車のトラム と書き、以後十回は路面電車とは書かずにトラムだけである。

「トラム」の方が「路面電車」より一文字少ないので、十文字分のスペース節約、「路面電車の」という五文字増を差し引いて五文字分のスペース節約になる。これが理由かと思ったが、よく見るとそれぞれの段落の餘白で吸収可能である(日経は縦十四文字組)

この記者が鉄で、なんとしても「トラム」という<カッコいい>単語を使いたかったのだろうか?

さて上に「同義」と書いた、しかし元の英語では必ずしもそうではない。昔の札幌のような路面ディーゼルや、今もヨーロッパで保存運転が見られるスティームトラムのことを言っているのではない。またロープウェイ(aerial tram)もトラムであるが、それのことでもない。

鉱山鉄道、森林鉄道で ○× Tramwayを名乗る会社がある。

英和辞書を見ると「鉱山の鉱車軌道、トロッコを意味する場合もある」などとあるが、歴史的にはこちらが本家本元である。

もっとも“tram”は中期オランダ語あるいは中期低地ドイツ語の“trame”からとされていて、その意味は「梁」である。従ってトロッコも派生用法である。

さて日経記者の意図は何だったのか?


あまらぼ鍋屋町

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