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2017年9月12日 (火)

今更ながらロムニー(2)チキチキバンバン

イギリスの子供向けファンタジーにチキチキバンバンというのがある。なんと007シリーズの原作者イアン・フレミングの作である。ミュージカル映画にもなっていて、こちらの方が有名だろう。英語の題はChitty Chitty Bang Bangなので假名で書くならチティチティだが、(当時の)日本人には言い難かったので誰かが変えたのであろう。*

このチティチティバンバンは車の名であり、主題歌にもなっている。その中で

Chitty Bang BangChitty Chitty Bang Bang のフレーズが、音痴の鍋屋町でも覚えているくらい楽しい強烈なリズムに乗せて何度も繰り返される。知らなかったのだが日本語のもある。

悪い癖で新シリーズを始めると別の話が割り込む?

そうではない。

実はこの空飛ぶ車にはモデルがあり、そのものズバリChitty Bang Bangという。飛びはしないが航空機エンジンを搭載したとんでもない代物であったらしい。所有者はルイス・ズボロウスキCount** Louis Zborowski、大金持ちのレーシングドライヴァであった。

そして彼は鉄道ファンでもあり、友人で同じくレーサーで且つ(ボロウスキほどではないものの)大金持ちのハウウィCaptain J.E.P. Howeyとともに15インチ軌間の鉄道建設を目指した。すでに有った15インチ軌間のレイヴングラス・アンド・エスクデイル鉄道の買収を試みたこともあったとのことである。この鉄道については弊ブログの

http://dampflok.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-25bd.html

以降でご紹介した。

ズボロウスキは鉄道の開業(1927)どころか発注した機関車の到着を見ることもなく、1924年にレースで事故死したが、ハウウィはこのロムニーに土地を確保し鉄道を建設開業することに成功した。Captain Howey の名を冠したホテルが、ニューロムニーの駅の向かいにある。

20170512p5120703

ニューロムニーに進入の列車から、画面右の建物がThe Captain Howey Hotel、その向こうに小さく見えている屋根がニューロムニー駅である。

注:

*:ティはチに言い換えるのが通常のやり方だが、それではチチチチになってしまう。

餘談に入込んでしまうが、チとティに関しては日本人の発音能力の変遷を窺える面白い例がある。英語からきたカタカナ語の発音と表記である。

team」これは多くの人がチームと発音表記する。ただ最近はティームと発音し表記する人も居る。しかし「teacher」となると、これをチーチャーと発音表記する人は居ない。ティーチャーである。カタカナ語としての受入年代が違うのである。つまり、チームはずっと昔にカタカナ語として定着したが、ティーチャーは比較的最近で日本人がチとティの区別ができるようになってからなのである。その結果、「teaching team」を假名表記すると、同じteaなのに「ティーチング・チーム」とケッタイなことになる。

**:カウントは大陸側でのタイトルで、英国ではearl伯爵に相当する。なお伯爵夫人は英国でもcountessと称するのでヤヤコシイ。

つづく

あまらぼ鍋屋町

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